「韓国と北朝鮮は同じ民族で昔は一緒の国だった。なのに今では南北の発展の差は実に大きい。この原因はどこにあると思うか?」
これは面白いですね。
でも厄介な問題でもある。
日本のまわりは海ですから、わざわざ海を渡って攻撃すれば、相手に取っては侵略以外の何者でもないでしょう。
「戦争だからしかたがない」とは、戦争をしたい人達の言分であって、殺されたり傷つけられた民間人が体験したこととは掛け離れている。
朝鮮からみれば、同じ民族だったのに大国の都合で分断させられたと思っているでしょうし、今さら許せないという感情の歴史も有るでしょう。
韓国はそれを解って乗り越えて結果を若い世代に伝えているのかもしれません。
北朝鮮は根深く持ち続けた結果を教育しているのかもしれません。
視野が広いのは韓国ですよね。
同じ民族だったのにね。
では、自由主義や民主主義に成れば幸福なのか?
かつて児童心理学のスポック博士がこんな実験をしていました。
Aクラス=自由主義
Bクラス=民主主義
Cクラス=独裁主義
と設定し、各クラスに同じテーマを与えます。
テーマ「椅子をつくる」
Cクラスでは事前に先生が用意した設計図を各生徒に配布して、事細かく作り方を説明します。続いて道具の使い方を教えて材料を渡します。
子供達は先生の合図とともに作業に入ります。上手く出来た椅子はお手本とされて紹介します。
Bクラスでは先生が一番重要で、先生はまず子供達に何を創りたいかを聞きます。「飛行機」「自動車」「家」などなど、意見はバラバラ。このバラバラな意見を「椅子をつくろう」にまとめなければなりません。
Aクラスでは、黒板に「椅子をつくろう」と書いて、何一つ指示せず、先生は椅子に座っているだけ。
Cクラスは製作に入ると図面通りにどんどん完成させて行きます。
Bクラスは個性的な椅子が出来て来ます。
Aクラスは何もせきません。
Cクラスの教室から先生を出すと、もくもくと作っていた生徒達が段々うるさくなります。
Bクラスの教室から先生を出しても、さほど変わりません。
Aクラスの場合は先生がいない方が、ちょっぴり大人しくなり、子供達の中からリーダーシップを持つ生徒が現れます。但し知識がないので椅子はできません。
Cクラスから生徒を一人Bクラスに入れると、この生徒は何を創れば良いのか解らず、しばらくは会話も出来ません。生徒や先生が声を掛けて「あなたの好きな椅子をつくればいいのよ」と言われても対応に困ります。時間をかけてBクラスに慣れると、今度はCクラスで学んだ持ち前の技術力が発揮されます。
逆にBクラスから生徒をCクラスに入れると、作業スピードについて行けず、声を出せないことにストレスを感じます。
しかし、CクラスからBクラスに移動した生徒より、BクラスからCクラスに移動した生徒の方が早く環境に慣れます。
指示待ち人間に成る方が楽なのかもしれませんね。
民主主義で幸福になるにはインストラクターが重要。選ばれたトップがアホでは成り立たないシステムなのです。
独裁主義と違うのは、リーダーがダメだった場合、選挙で取り替えられるという点ですが、議会制民主主義では直接出来ません。
しかも、トップが替わるたびにアホしか出て来ない日本では、全く意味が有りません。
システムの価値すら失っています。
悪たれ政治家が「選んだ国民が悪い」といい、国民は「政治家が悪い」というだけでは、T定規に当てはめても不幸に落ちるのは当然の結果ですよね。
では、国のトップと国民の両方を賢くするにはどうしたらよいか。
カギは誰もが受ける小学校教育にあると思います。

近年、韓国で講演や講義を頼まれたときによくこんな話をする。「韓国と北朝鮮は同じ民族で昔は一緒の国だった。なのに今では南北の発展の差は実に大きい。この原因はどこにあると思うか?」
答えは「最大の理由は自由主義と共産主義という体制選択の違いで、南は日米陣営に入り、北は中ソ陣営に入ったからだ。また、南北の長期政権だった朴正●と金日成という指導者の指導力の差もある」といった後、「実はもうひとつ、日本との関係がある」と説明する。
「日本との協力関係を進めた韓国は発展し、日本との関係を拒否し続けた北朝鮮は落後した」というわけだ。そして、もうひと押し、「日本統治時代の過去への対応も関係ある。韓国は過去の遺産を残し活用したが北朝鮮は捨てた。これも発展の違いにつながったのだ」と。
北朝鮮も実は、日本統治時代の産業施設など大いに活用はしたのだが、共産主義化で人材や制度、モノの考え方など、過去否定は韓国よりはるかに強かった。
韓国が発展した話だからだろうか、反発や非難はほとんど出ない。以前は「過去の遺産の活用」などというと感情的に反発された。韓国人も余裕が出てきたか?
問題の北朝鮮だが戦後の分断・共産化で“日本”は極端に否定・拒否された。親日派はもちろん、知日派知識人など日本をよく知る人材はほとんど粛清、追放されたり、難民となって南−韓国に逃れた。
北朝鮮はここのところが中国と違う。中国も共産主義になったが、日本との国交正常化前から多くの知日派が対日関係にたずさわり、日本との協力関係を進め、国交正常化に動いた。
★承志などその代表的な人物だったと思う。毛沢東に次ぐナンバー2の周恩来だって日本留学組だった。そうした知日派が日本人をとりこにし、日本の各界に親中派を増やす結果になった。
北朝鮮の権力中枢にも朴成哲副主席や、後に韓国に亡命し、先月死亡した黄長▲書記など日本留学組はいた。しかし、彼らがことさら対日関係に活用されることはなかった。
北朝鮮はその代わり在日朝鮮人(朝鮮総連)を活用した。彼らは平壌の指示で日本の政治、経済、社会、文化、マスコミなど各界と接触し、日本をとりこもうとした。朝鮮総連には後に本国で副主席になった金炳植という人物もいた。
ところが今回、北朝鮮の権力中枢に“日本の影”が現れた。注目の後継者・金正恩大将がそれである。
彼の母は在日朝鮮人出身の高英姫(2004年死亡)である。彼女は1961年、8歳の時、家族とともに日本から北朝鮮に“帰還”した。 長じて美貌(びぼう)の舞踊手となり、金正日総書記に見初められた。そして夫人となって2男1女をもうけた。金正恩はその2番目の息子である。
彼女の父(つまり金正恩の祖父)は高文太という。戦前、済州島から大阪に渡り、戦後は柔道家になってプロレス界にもいた。北朝鮮では柔道界の幹部として知られた。
後継者・金正恩氏には日本生まれの母(あるいは在日朝鮮人=朝鮮総連)を通じ“日本”が刻印されているのだ。このことが今後の日朝関係にどんな影響を与えるのか。凶と出るか吉と出るか。日本としては注目していいポイントだと思う。
●=熈のノなし
★=まだれに謬のつくり
▲=火へんに華
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