2011年05月18日

「元には戻らない…」 残ったのは5人だけ 住民移転で集落消滅の危機 愛と悲しみのボレロ



東日本大震災で

住民が散り散りになり、

「解散」同然の集落がある。

津波で全戸の家が流された

牡鹿(おしか)半島の

大谷川(おおやがわ)浜
(宮城県石巻市)。

住民約80人は全員無事だったが、

仮の解散式後には仙台市の親族宅や

アパートに引っ越し、

残ったのは5人だけだった。

「もう元には戻らない」

三陸沿岸には、

そんな消えかかっている集落が

たくさんある。(荒船清太)

 
住民らの避難場所となっているのは

旧大原中学校の校舎だ。

「若い人は戻ってこねえだろうなあ」

釣り船業、

阿部政悦さん(52)は

寝ころびながらそうつぶやいた。

 
大谷川浜では集落26戸全戸が

津波で流され、

公民館を捨てて山に逃げるなどして

約80人全員が逃げ延びた。

一時は校舎の3階まで

被災者が入っていたが、

大半が石巻市内に移り住んでいた

親族の家や

仙台市内のアパートなどに移った。

今では1階に3世帯

5人が暮らすだけとなった。

 
阿部さんと一緒に暮らしていた

母親(80)は山形県の親族の家に、

長男(24)は70キロ以上離れた

宮城県大河原町に移った。

実家で営んでいたホヤ種の養殖や

釣り船に興味を示し、

跡継ぎ含みで仕事を習っていた

次男(22)も、

土建業の働き先を見つけて

石巻市に引っ越した。

 
大谷川浜は、

ホタテなどの養殖業を

営む世帯はいるが、

大半は兼業の会社員。

買い物も市外のスーパーで

していたことから、

住民の流出が続いた。

「息子が嫁もらっても、

孫ができても、

一緒に住める大きい家だったんだが、

元には戻れねえ」

と阿部さんは嘆く。

 
仮の解散式は

旧大原中で開かれた。

3月末のことだ。

「年寄りも多いし、

ここにずっといることはできない。

1回外に出て、

この集落をどうしていくか、

みんな

じっくり考えてください」

行政区長の

木村幸七(こうしち)さん(68)は

厳しい表情であいさつした。

 
90歳代の高齢者や

障害を持った被災者もおり、

健康状態は日に日に悪化。

数十人分の薬を取りに山を越えて

病院に

毎週通わなければならないなど、

集団生活は限界に来ていた。

あいさつに、

住民は黙ってうなずいた。

「いつか戻ってくる」。

木村さんはそう信じて、

住民の移転先すべてを

メモ帳に書き留めた。

 
だが、

「あの決断が

よかったのか悪かったのか」

今になって木村さんは悩んでいる。

「いったん離れると、

生活の基盤もできてきて、

浜には戻りづらくなる」

木村さん自身、

妻と一緒に牡鹿半島を離れ、

石巻市の長女宅に避難し、

孫3人と暮らせることに

喜びを感じてもいる。

 
それでも、

木村さんは大谷川浜に

家を建てるつもりだ。

「このまま、

浜がなくなることだけは

避けたい。

私たちが踏ん張れば、

また戻ってくる人も

出てくるかもしれない」

 
阿部さんも

大谷川浜に戻るため、

親族の誘いも断って

旧大原中で避難生活を続ける。

「同じ釣り場でも

秋と春で取れる岸辺が変わる。

こんな居心地いい場所は

離れられない」

大谷川浜は

祖父から3代を育んでくれた。

阿部さんは

「大工やってたから家は

自分で建てられる。

船の修理もやってたから

釣り船は直せる。

大谷川に残る」

と話す。

 
集落を解散するのか、

それとも残って再建するのか。

29日の住民集会で

もう一度正式に決めるという。


愛と哀しみのボレロ - Les Uns et les Autres - ジョルジュ・ドン - ボレロ (Ending)


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posted by 大翔 at 22:08 | 青森 | Comment(0) | TrackBack(0) | 3.11大地震 怪獣ゴヅラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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