ついにEV時代間幕でしょうか^^
自動車ファンならいつかはやってくるだろうと誰もが思っている電動カーレースがいよいよ本格的になってきましたね。
ただ、爆音がないレースになることが寂しいのですが、時代の流れってやつですね。
近未来、F-1もルマンもパリダカも、、お腹に響く爆音ではなく「クーン」というモーター音だけで走り抜けて行くのです。
マブチ13や14で作ったプラモデルのお化けみたいなもんですね。
世界を走る自動車の革命的転換期といえるでしょう。
またその次は、タイヤがなくなるのかも知れません。

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(Nismo=ニスモ)は、日本を代表するワークスチームだ。国内最高峰のスーパーGT選手権などでも常に上位争いを演じている。そのニスモが電気自動車(EV)のレーシングカー「日産リーフ・ニスモRC」を開発した。数年後の開催が計画されている国際EVレースに向け、開発を進めるパワートレイン開発部の進士守チーフエンジニアに聞いた。
−−EVをレーシングカーにする狙いは
「第1に、EVを運転する楽しみ、『ドライビングプレジャー』を伝えることだ訴求することだ。アクセルを踏んで、パワーが出るまで、200ミリ秒のタイムラグのあるガソリンエンジン車と違って、数ミリ秒で反応するEVの加速感は、市販されている『日産リーフ』に乗ってもらえばわかる。レーシングカーに生かせば、その楽しさはさらに広がる。2番目は、量販リーフの性能の良さやポテンシャルをレースという違う環境で証明し、アピールすることだ」
−−リーフRCのスペックは
「モーターやバッテリーなどパワートレインは、量販リーフのものをそのまま使っている。最高出力も同じで、最高速度も150キロで変わらない。ただ、F1などでも使われるカーボンモノコックをなどを採用し、量販より600キロ軽量化し、重量は925キロになった。出力と重量の比率でみれば、スーパーカー並の水準だ。さらに、量販リーフがFF(前輪駆動)なのに対して、リーフRCはモーター、インバーター、バッテリーなどを車体中央部に起き、ミッドシップ構造だ。重量配分は前4に対し後6と、レーシングカーとして理想的なものになっている」
−−外観は
「全長は量販とほぼ同じだが、車幅は1942ミリと172ミリ広げ、車高は333ミリ低くなっている。レーシングカーらしいスタイリングにしているが、ライトの造形などで、量販リーフのイメージは残している」
−−テストドライバーの運転するリーフRCに試乗したが、相当な加速感だった
「スーパーGTの300クラス(2番目のカテゴリー)に匹敵する性能だ。『RCはリモートコントロールの略だ』と、おもちゃ扱いもされたこともあったが、レーシングカーだとはっきり言い切れる。ただ、実際に300クラスのレースに出ても、最高速が150キロなので、勝てるサーキットは少ない」
−−すでに8台がつくられ、テストが続いている
「日本だけでなく、欧州や米国でもテストしたり、イベントに参加している。大きな問題は、RCのバッテリーが今は20分程度しか持たないことだ。量販リーフはフル充電で200キロ走れるが、サーキットでは約70%をフルパワーで走行するため、消耗が激しい。急速充電に30分かかるし、急速充電設備をもったサーキットやテストコースも少ない。そこでバッテリー交換方式を考えているが、今は作業に4人がかりで1時間もかかる。2人で30分以内を目指して改良していく」
−−エキゾーストノートのとどろかないレースに魅力を感じないという声もあるが
「1980年代から、ルマン24時間耐久レースなどの『グループC』のレーシングカー開発を手がけてきた。そのため、EVなんて音が出ないからダメじゃないかと、最初は考えていた。しかし、大きな風切り音は迫力はあるし、大きなエンジン音が必要というのは、単なる固定観念に過ぎないと思うようになってきた。逆にエンジン音がないことのメリットの方が大きい。モータースポーツには、騒音問題はつきものだ。関東のあるサーキットでは、近所の鶏舎で卵を生まなくなるから、GTカーのテストができなくなったなんてこともある。都市部でのレースも、EVなら可能だ」
−−今後の予定は
「現在、FIA(国際自動車連盟)で、EVフォーミュラの構想があり、安全基準などを策定している。こういったレースへの参戦も考えていきたい。今年6月にも出場したが、パイクスピーク(米コロラド州)のヒルクライムレースなどいろいろなレースに参加していく」
−−リーフRCの市販計画は
「1000万円台で販売できたらと思っている。だが、サーキットやレース場でしか走れないので、対応できるレースをつくっていくなどのインフラづくりが必要だ」
タグ:モータースポーツ
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