2013年03月13日

関西テレビに取っては意味がない言葉「再発防止に努めたい」


 関西テレビ(大阪市北区)の夕方の報道番組「スーパーニュースアンカー」で、報道局記者が匿名インタビューをした際、映像を他の人物に差し替えて放送していたことが12日、わかった。同局をめぐっては平成19年に情報番組の捏造問題が発覚し、当時の社長が引責辞任するなど社会問題化。今回も報道局員が関わっていたことで番組のチェック態勢やモラルのあり方が問われそうだ。

 同局によると、昨年11月30日放送分で、大阪市役所職員の「兼業」疑惑をめぐって内部告発者をインタビューした際、本人が映像での出演を拒否したため、制作会社のスタッフを撮影し、音声のみ本人のものを使って放送したという。

 このインタビューは、同局会議室内で報道局記者とカメラマン、制作会社スタッフのクルー3人で30分程度行い、後ろ姿の制作会社スタッフを撮影。番組では、モザイクをかけて放送された。

 放送から数日後、クルーの一人が「この手法でよかったのか」と報道局幹部に相談して問題が発覚。同局で調査した結果、「あくまで告発者を守るためで、告発情報などの事実を捏造したとは言い切れないものの、編集方法が不適切だった」として、報道局記者を口頭による厳重注意としたという。

 同局は「提供者の取材時間に制約があったので、結果としてそういうことになってしまった。今回の事態を真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めたい」(企業広報担当)としている。

 同局では19年1月に放送された情報番組「発掘!あるある大事典II」で、ダイエットをテーマにした内容の際に、実験データや識者コメントを捏造していたことが発覚、当時の社長が引責辞任。同年4月には日本民間放送連盟(民放連)を除名され、約1年半後に復帰した経緯がある。

 影山貴彦・同志社女子大教授(メディア論)の話「信じられない。音声だけでもニュースとしての価値は十分あるし、視聴者はそこまで求めていない。『あるある問題』では大きく問題となり襟を正したはず。残念でならない」
タグ:関西テレビ
posted by 大翔 at 14:18 | 青森 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 国内問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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