プーチン大統領が軍事作戦を上院議会に提案(03/02 00:16)

　軍事的緊張が高まるウクライナを巡り、ロシアのプーチン大統領は、上院議会にクリミア半島での軍事作戦の同意を求めました。

　プーチン大統領は、ロシア上院に対して「クリミア半島のロシア人を脅威から守るため」ロシア軍の投入を認めるよう求めました。これに先立ち、マトビエンコ上院議長は、軍事作戦に同意する意向をすでに表明しています。一方、クリミア半島では、ロシア軍とみられる部隊が軍の飛行場やミサイル基地などを制圧し、民間航空機の運航も停止しています。また、ロシア系の市民が新たに組織したクリミア自治政府の首相は、治安機関に「新政府の指示に従わないように」という命令を出しました。
　反政府運動が開かれたキエフの独立広場では、後片付けが始まりました。しかし、新たに生じたクリミア半島の問題に不安を口にする人も出てきています。
　女性：「クリミアに親戚がいるので心配です。どうしたら彼らを助けられるのか分からない」
　新政府側は、ロシアの動きに強く反発しています。