理化学研究所が発表した新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文は、画像などに不自然な点があるとの指摘が相次ぎ、理研が撤回を検討する異例の事態となった。科学者の間では「単純ミスを超えている」などと疑念の声が強まっている。
理研の小(お)保(ぼ)方(かた)晴子・研究ユニットリーダーらが英科学誌ネイチャーに論文を発表したのは1月末。万能細胞を簡単に作る革新的な成果として、世界的なニュースとなった。
ところが2月以降、論文に不自然な画像や記述があるとの指摘や、実験結果を再現できないとの報告がインターネット上で相次ぎ信憑(しんぴょう)性への懸念が広がった。
まず論文の記載内容では、STAP細胞が胎盤に変化することを示した胎児の画像が、別の実験の画像と酷似▽DNAを調べる実験の画像に加工したような痕跡があるとの指摘が浮上。これを受け理研とネイチャー誌は、それぞれ2月中旬に調査を開始した。
その後も、実験の補足説明で、ドイツの研究者らの2005年の論文とほぼ同じ文章が記載されていることが判明。さらに、STAP細胞がさまざまな細胞に変化できることを示した画像が、筆頭著者の小保方氏が早稲田大に提出した3年前の博士論文の画像と酷似することも明らかになり、研究の根幹に関わる重要な画像で“使い回し”が疑われる深刻な事態となった。
STAP論文の共著者の若山照彦山梨大教授は当初、胎児の画像酷似について「単純ミスではないか」と話していたが、相次ぐ疑問点に「データを信頼できなくなった」として論文撤回の提案に踏み切った。
もう一つの問題は実験の再現性だ。科学は誰でも結果を再現できることが正しさの証明になる。しかし、国内外の研究者から、STAP細胞の作製に成功したとの報告はまだない。このため理研は先週、詳細な作製手順を公開し、再現実験の実施を呼び掛けた。
理研は小保方氏による再現実験が先月成功したとして、実験結果に問題はないとの立場を変えていない。ただSTAP細胞が本当に存在するかどうかは、第三者による検証が不可欠だ。
日本分子生物学会は11日、「多くの作為的な改変は単純ミスの可能性をはるかに超えている」との声明を発表し、論文撤回を含む対応を求めた。日本を代表する研究機関である理研の論文が撤回されることになれば、日本の科学技術の信頼が揺らぎかねない。
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