飲食チェーンの男性店長(当時24)が自殺したのは上司のパワハラと長時間労働が原因だとして、両親が運営会社などに約7300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、東京地裁であった。山田明裁判長は「限度を明らかに超えるパワハラがあるのに何ら対策をとらなかった」として、会社と社長らに約5800万円の支払いを命じた。
訴えられたのは、東京都を中心に「ステーキのくいしんぼ」などを展開する「サン・チャレンジ」(渋谷区)と上田英貴社長、パワハラをした男性上司。
判決によると、男性は2007年に入社。09年7月に店長になり、10年11月に自殺した。08年2月ごろからパワハラと長時間労働が恒常化。10年4月から自殺までの間の休日は2日間だけで、残業は最大月約230時間に上った。上司の暴言やしゃもじで殴る暴行、発注ミスを理由とした休日呼び出しなどがあった。
判決は「この上司も長時間労働をし、かつて自分が受けた指導と同じように男性に接した」と指摘。「社長は業績向上を目指すあまり、長時間労働やパワハラの防止体制を何もつくらなかった」と指弾し、自殺した本人にも責任があった場合に賠償額を減額する過失相殺をせず、会社側の責任を全面的に認めた。
判決後に会見した男性の母親(55)は「社長は一度も顔を見せず誠意を感じない。判決を真剣に受け止めてほしい」と話した。代理人の只野靖弁護士は「過失相殺をしないのは珍しく、社長の個人責任も認めた。同じ苦しみを持つ人に勇気を与える判決だ」と評価した。
サン・チャレンジは「判決の詳細を把握していないのでコメントできない」との談話を出した。(千葉雄高)
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