これは二分しますよね。
体験者が見た、体験した津波は我々が動画で見る津波ではないでしょうし、辛いでしょうね。
政治家が復興を加速しますとはいうけれど、四年がすぎて変わったことといえば、やっと瓦礫の山が消えた程度でしょう。部分的にはプレハブ商店街ができたり、三陸鉄道が開通したりしていますが、見えない問題はかつての瓦礫よりも高いですからねぇ。
しかしどうでしょう。50年後100年後、、、あってよかったと思うのではないだろうか。
判断するには、まだ時間が必要ですよね。
防災対策庁舎の保存の是非をめぐり、南三陸町民の意見は真っ二つに分かれ、人口約1万4000人の小さな町を揺るがしている。
同町で飲食店を経営する高橋広美さん(53)は解体を求める一部遺族の感情に配慮しながら、県有化に賛成する。「町が維持していくのは大変。かといってすぐに解体、とはできない難しい問題だ。ひとまず県で持ってもらい、話し合いをするのは良いことだ」と話した。
飲食店従業員の女性(48)も「広島の原爆ドームのように、防災対策庁舎を残せば、先の世代の人たちにも震災の被害を伝えることができる」と保存に理解を示す。一方で、「遺族の心情に配慮することも必要だと思う」と複雑な表情を浮かべた。
防災対策庁舎の前にはこの日も、慰霊や視察のために多くの人が訪れていた。埼玉県の男性会社員(42)は「実際に見てこんなに大きい建物を津波がのみ込んだのかとショックを受けた。次世代への教訓のためにも残してほしい」と話した。
一方で、津波で家族を失った遺族などの間では庁舎の解体を強く求める声がある。町職員だった義理の息子=当時(40)=を防災対策庁舎で亡くした「防災庁舎解体を望む遺族会」の副代表、千葉みよ子さん(68)は「納得できない。県有化は(恒久)保存につなげるための口実だと思う。町民への説明が全然足りない」と残念がった。 津波被害を受けなかった住民の中にも、複雑な思いを抱く人はいる。同町の農業の女性(56)は「残すことも大事だが、遺族の方にとっては見るのも嫌な場所。建物があってもなくても悲しい思いや犠牲者をしのぶ気持ちは消えないので、これからもずっと迷うと思う」と話した。
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それを見ていない世代などは
「東日本大震災」は
ただの「情報」にしかなりません。
アノ建物があれば疑似体験と言うか
「原爆ドーム」のように
後世に津波被害の歴史を伝える
軸になる施設になります。
(福島第一原発もありますが周辺に
は簡単にははいれませんからね。)
「津波被害」をこれ以上、
増やさないための情報の発信地として
ぜひ、残して欲しいですね。
この四年半で、なんらかの形で生き残られた被害者と接し、その体験を次につなげようと意識改革できた人は別ですが、ほとんどの人にとっては表層的な情報ですよ。
知恵にならない知識。
今、南海トラフが起きたらどうしますか?
先日関東在住の知人が初めて被災地を自分の目で見ました。あの瓦礫の山はもうありません。それでも大きな衝撃を受けたようで、帰ってから自治体に色々と働きかけています。
実際に動く人がたくさん現れない限り、3.11での経験は生かされないのですよ。その意味では建物があってもなくても同じです。もう4年半経ってますからね〜。
動くことが犠牲者に対する回向ではありませんか。
同時に次の犠牲を減らせるかもしれません。