2016年08月23日

シーシェパードが調査捕鯨を妨害をしない事で鯨研合意

 これは良かったですね。
 捕鯨云々のレベルではなく、海上での妨害は海に生きる男として最低だし、危険です。
 わざと船を沈めて日本のせいにしたり、嘘をついたり、もはや人間ではない。
 たまたま動物として人に分類されているだけでしょう。
 ま、こいつらに金を送っていた有名ハリウッドスターの哲学のなさにも驚きましたけどね。
 といっても国法ですから、アメリカ以外の反捕鯨過激派がシーシェパードを真似て調査捕鯨を暴力的に邪魔しても、捕まらないわけですね。
 ただ、アメリカを敵に回してまで妨害するかという、抑止力的な働きが加わったのかもしれません。



日本経済新聞によると
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H40_T20C16A8CR0000/
 南極海などで調査捕鯨を行う日本鯨類研究所(東京)は23日、米国の反捕鯨団体「シー・シェパード」との間で、米連邦地裁での調停により、日本側の調査船に対する妨害行為を永久に行わないことなどを柱とする合意に達したと発表した。鯨研が妨害中止を求めて2011年に米ワシントン州の連邦地裁に起こした訴訟が決着した形。

 詳しい合意内容は非公開だが、鯨研によると、シー・シェパードや創設者のカナダ人、ポール・ワトソン容疑者は調査船への攻撃や安全を脅かす航行のほか、公海上で調査船の約450メートル以内に接近することも禁止された。

 シー・シェパードは12年にも、米連邦高裁から今回と同様の仮処分命令を受けたにもかかわらず、妨害活動を継続。そのことが法廷侮辱に当たるとされ、鯨研と調査船を所有する共同船舶(東京)に賠償金計255万ドル(当時のレートで約3億円)を支払った。

 今回の調停により、この賠償金の一部が和解金としてシー・シェパードに返還されるが、妨害活動に使ってはならないとの条件が付けられた。

 鯨研は水産資源の適切な管理・利用を目的にクジラなどの国際調査を行う財団法人。政府の計画の下で南極海のほか、北西太平洋で調査捕鯨や目視での調査などを実施している。〔共同〕
posted by 大翔 at 16:51 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月23日

今までの判決は裁判長等警察の椅子を守る為で弁護士はビジネスパフォーマンスの場か


 今頃こういう話が出るという事は、いままでどうだったの?と、聞きたくなりますよね。
  報ステSUNDAY 2月19日放送の「御殿場事件」を見て、皆さんはご存知でしたか?で書いた高橋祥子元裁判長の態度などをみると、まさに権力に呑まれた体質があるように思います。
 司法は変わったと喜ぶにはまだ早いように思いますね。
 戦いは始まったばかりかもしれません。
 民主主義と言うならば、ご主人の民衆が賢くなれるかどうかが決め手となるわけです。


司法は変わった。弁護士の岡村勲(82)は法廷でそう実感していた。

 光市母子殺害事件で、本村洋(35)の妻子を殺害した罪に問われた大月(旧姓・福田)孝行(30)に「死んで償うこと」を突きつけた20日の差し戻し上告審判決。法廷の最後列で傍聴した岡村は、裁判長が量刑理由で読み上げた「遺族の被害感情は峻烈(しゅんれつ)を極めている」という言葉を反芻(はんすう)しながら、13年前との大きな変化を感じた。
 裁判は被告のためだけではなく、傷つけられた被害者、家族を奪われた遺族の無念に報いるためのものでもある。岡村にはそう言っているように聞こえた。
 ■「法律を変えよう」
 岡村と本村が出会ったのは平成11年10月。この日、岡村の事務所では5人が向き合っていた。「被告の人権ばかり尊重し、被害者を踏みにじる司法を変えよう」。岡村の呼びかけで集まった被害者らだった。岡村自身も妻を刺殺されたが、裁判では公判記録の閲覧さえ許可されず、司法への不信感を募らせていた。
 半年前に妻子を失ったばかりの本村は「少年法を理由に加害者の名前さえ教えてもらえない」と多くの理不尽に悔しさをにじませた。「それは法律が間違っているんだ。法律を変えよう」。岡村は少年のような幼さが残る23歳の本村に断言した。数々の法整備の旗振り役となる「全国犯罪被害者の会(あすの会)」ができた瞬間だった。
 幹事に就いた本村は全国の講演で事件を語り、犯罪被害者・遺族のシンボル的存在となった。16年12月1日、会の悲願である犯罪被害者等基本法が成立、「被害者の権利」という文言が初めて明文化された。
 岡村はこの日を「犯罪被害者の誕生日」と呼ぶ。岡村は振り返る。「本村君という若い青年が法律に果敢に立ち向かい、被害者の存在を広めてくれた。それが大きかった」
 だが、社会は厳罰化の一途をたどっているわけではない。こんな統計がある。
 殺人罪の有罪件数に占める1審での死刑判決の割合は9年ごろから上昇、厳罰化の傾向を示していたが、ここ数年は低下している。首都大学東京法科大学院教授の前田雅英(62)は「裁判官の量刑判断には、刑法犯の犯罪率や国民の不安度が反映されている」と分析。実際、犯罪率は14年をピークに、内閣府調査で「治安が悪化している」と答えた国民の割合も16年をピークに低下している。
 前田は「犯罪率は低下傾向にあるので、今後、死刑は出にくくなるだろう」としつつも「光市の事件の結論は数年後に振り返ってもやはり死刑だろう。それだけ悪辣(あくらつ)性が高い」と話す。
 ■勇気もらった判決
 父の暴力、母の自殺…。法廷では被告の恵まれない生い立ちも明かされたが、これらを勘案してもなお、死刑を選択した判例が残された意味は大きい。磯谷富美子(60)も判決に勇気をもらった一人だ。
 磯谷は19年、携帯電話の「闇サイト」で集まった男3人に娘を殺害された。2人は死刑と無期懲役が確定し、1人は無期懲役判決を受けて上告中だ。被害者が1人で死刑となった例が少ない中、極刑を求め続けてきた。「1人でも殺せば命で償うべきだという判例を残し、犯罪の残酷さを訴えたい」と磯谷は言う。
 裁判を終えた本村は、守ることのできなかった家族に対し「社会に影響を与えられたことが私の数少ない罪滅ぼし」と語り、「生活を立て直したい」とシンボルという役割の“区切り”を示唆した。岡村もそれでいいと思っている。「若い人は明日に向かって生きていかなきゃ」。新たなスタートを切った青年の背中を優しく押した。
   (敬称・呼称略)
     ◇
 連載は上塚真由、滝口亜希、時吉達也が担当しました。




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タグ:司法 裁判
posted by 大翔 at 11:57 | 青森 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月21日

報ステSUNDAY 2月19日放送の「御殿場事件」を見て、皆さんはご存知でしたか?

 御殿場事件 - Wikipedia

 2月19日の日曜日に何気なくTVをつけたら、長野智子さんが御台場事件のレポートをしていた。
 後半しか見てないので動画を探していたら、あった。
 御台場事件を知らない方は是非御覧下さい。
 そして貴方は何を感じるでしょうか。



 この報道を見て私が怒りを突き抜けるほど印象に残ったのが、長野智子さんが直接高橋祥子元裁判長に体当たりインタビューをしている場面です。二本目のタイムカウンターで 3:30〜4:13/14:16。
 あまりにも頭が悪く、心が無い姿に驚きを超えましたね。
 誰でもいいから殺したかったという凶悪犯人となんら変わらない視野の狭さ。こんな人でも成れる裁判長なんですね。

高橋祥子:それは検査官の裁量ですからね。だから私達は
     それを却下しなかった。(訴因変更は)正しいと
     思ったから・・・

長野智子:数々の矛盾、しかし判断は正しかった。判決は
     別の裁判長なので、あとは知らないという高橋
     元裁判長。
高橋祥子:とにかくこれ以上の話はないですから、また来
     て頂いても何も進展がないですよ。

長野智子:人ごとのような口調に、私は、怒りというより
     も、むしろ寒々とした空しい気持ちを覚えまし
     た。
 
 この程度の裁判長に裁かれたら無念でしょうね。
 血税吸って喜んでるだけじゃない。。。


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 冤罪は何故起こるのか

  人間を知らないからでしょうね。

 

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posted by 大翔 at 23:42 | 青森 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

私もそう思う光市母子殺害事件「社会に衝撃。妥当な判決」 遺族本村洋さん会見ノーカット


 極刑は妥当な判決だと思います。
 しかし、ご主人にとって戦いが終わったわけではありません。生涯続くものだと思います。
 13年間の戦いに一節ついたという事でしょう。
 この裁判でもう一つ印象に残ったことが、あの安田好弘率いる弁護士団の中に女性がいた事ですね。TVに登場した時に我が目を疑うほど驚きました。
 死刑が確定した大月孝行(旧姓福田)の母親が首吊り自殺をしているので、精神的に18歳以下だったという意見もありましたが、心無い弁護士や裁判長の精神年齢はいくつなんでしょうね。
 私には安田好弘率いる弁護士団がTVに映るたびに精神的に成長していないのではないかと思いましたよ。
 18才の精神基準ってなに?
 そもそもマトモならこんな事件を起こさないでしょう。
 
 さて、母親はなぜ子供をおいて首吊り自殺をしたのでしょうか。
 日本の自殺者数は1998年に3万人を超えてから13年連続だという。
 徹底的に因果を調べて欲しいものですね。
 この事件以降も「誰でもよかった」という殺人事件が沢山ありましたよね。これからも起こるでしょう。それを少しでも減らしたいなら徹底的に調べて未来に繋げなくてはなりません。
 人口は減る。犯罪は増えるじゃ、この国がつぶれるのは時間の問題ですね。
 TVで面白おかしく騒いでる学者の皆さん、歴史に名を残してみませんか?

遺族本村洋さん会見ノーカット 













 光市母子殺害事件の上告棄却を受け、最高検の岩橋義明公判部長は「少年時の犯行とはいえ、社会に大きな衝撃を与えた凶悪な事件であり、死刑判決が是認された本日の最高裁判決は妥当なものと考える」とのコメントを発表した。

 

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posted by 大翔 at 18:20 | 青森 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月25日

竹内真理子被告(37)マレーシアで死刑 覚醒剤持ち込み

 日本もこれくらいしないと無くならないのかもしれませんね。

 少なくとも減るでしょう。

 たばこの値上げより重要でしょう^^

 海外へよく行く方には常識的な話ですが、マレーシアでは覚せい剤に関して有罪は死刑以外ないのです。

 そういう事もちゃんと解った上で海外へ行きましょう。

 日本の常識が世界の常識とは限りません。


 覚醒剤を持ち込んだとして危険薬物不正取引の罪に問われた元看護師、竹内真理子被告(37)の判決公判が25日、マレーシアの首都クアラルンプール郊外の高等裁判所で開かれ、死刑判決が言い渡された。

 同国では一定量以上の薬物所持で有罪が確定した場合の法定刑は死刑。起訴状によると、竹内被告は2009年10月、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイからクアラルンプール国際空港に到着した際、スーツケースに覚醒剤約3・5キロを隠し持っているのが見つかった。

 竹内被告は知人の依頼でドバイを訪れた際、中東系の男性にスーツケースをマレーシアに運ぶよう指示されたと説明。中身は知らなかったとして無罪を主張していた。しかし、竹内被告が09年にドバイ−クアラルンプール間を複数回にわたって往復、大量の薬物を持ち込んだことなどから検察側は同被告が国際的な薬物取引に関与した疑いもあるとして追及していた。(共同)



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posted by 大翔 at 13:18 | 青森 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月24日

秋葉原無差別殺傷事件、加藤被告に死刑判決 


 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で殺人罪などに問われた元派遣社員、加藤智大被告(28)の判決公判が24日、東京地裁で開かれ、村山浩昭裁判長は「白昼の大都会で起きた事件で日本全体が震撼した。多くの生命を奪って刑事責任が最大級に重いことは明らか」として、求刑通り死刑を言い渡した。

 村山裁判長は判決で、犯行の結果を重視。「7人の尊い人命が奪われた結果は悲惨。通行人らをはね飛ばし、躊躇することなく目についた人をダガーナイフで刺すなど、人間性が感じられない」と断じた。

 被告が「インターネット掲示板になりすましが登場したことで、居場所が失われて自暴自棄となった」とした動機は「個人的な事情で、これを理由に第三者に危害を加えることは許されない」と非難。弁護側が「犯行時は心神耗弱か心神喪失状態だった」とした主張も退けた。

 加藤被告本人については「 母親の不適切な養育による人格のゆがみが犯行の遠因 。反省の姿勢を考慮すると、更生可能性が全くないとまでは言えない」としたが、「それでも刑を大きく左右するものではない」と結論づけ死刑を選択した。


母親の見栄も大きかったと思うが

環境として父親も

小学校も

小さいものではない
posted by 大翔 at 18:54 | 青森 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月07日

【押尾被告 裁判員2日目(1)】


検察官「田中さんと生前、付き合いがありましたか」
 証人「はい。ありました」
検察官「いつごろからですか」
 証人「(知り合って)4年くらいです」

証人「彼女が『変なのと付き合ってるんだよね』と言ってきました。『変なのって何?』と聞くと、『性癖が』と言われました。『道具か何か使うのか』と聞いたら、『薬を飲ませたがるんだよね』と言う。私は『薬ってシャブか』と聞きました」

検察官「やられた、というのはどういう意味ですか」
 証人「やっぱりぼくは、(薬を)飲まされたと聞いていたので」
検察官「押尾被告に田中さんが薬を飲まされたということですね」
 証人「はい」



 押尾学の親も、秋葉原で無差別殺人をした犯人の親と同じでしょうね。

 学校の先生もね。



posted by 大翔 at 09:15 | 青森 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月29日

28日【SS元船長 第2回公判】その4。背もたれに両ひじ…余裕の態度をみせるベスーン被告



《調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」の乗船中に負傷したとされている○○さんらを診断した母船「日新丸」の◇◇船医への弁護人の反対尋問が続く。環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)は被告人席の背もたれに両ひじを置きながら、◇◇船医の証言に耳を傾ける》
弁護人「酪酸(らくさん)による化学熱傷を診察したことはありますか」
証 人「いいえ」
弁護人「今回が初めてでしたか」
証 人「はい」
弁護人「2月11日の話を尋ねます。第2昭南丸のD船長(法廷では実名)から被害の状況を聞きましたね?」
証 人「はい」
弁護人「どのような状況でしたか」
証 人「(ベスーン被告が乗った)妨害船から酪酸弾のようなものが撃ち込まれて、乗組員3人が受傷したと聞きました。目を開けられず、水で洗ったということで、今後の処置について問い合わせがありました」
弁護人「先生はどのような指示を出しましたか」
証 人「しっかり水で洗い流すこと。そして顔の皮膚に軟膏(なんこう)を塗るように指示を出しました」
弁護人「軟膏はどのような種類ですか」
証 人「抗生物質入りのステロイド軟膏です」
弁護人「その軟膏は第2昭南丸に備え付けられているものですか」
証 人「はい」
弁護人「その後、先生の方から負傷した人の状況について説明を求めたことはありますか」
証 人「私の方からは求めていません」
弁護人「どうしてですか」

 《ベスーン被告はあごの辺りをさすりながら、証人の言葉を待つ》
証 人「緊迫した状況で船団と妨害船側がやり取りをしている中で、こちらから聞かない方がいいと思いました。何かあったら、向こうから問い合わせがくると思いました。最初の所見で、それほど深刻な状況ではないと判断しました」
弁護人「そのような診断は不正確ではないですか」
証 人「小さな範囲の熱傷で、通常、感染(症)がなければ1週間程度で治癒します。翌日に船長から報告があり、『軽快して(快方に向かって)いる』と判断しました」
弁護人「2月11日、本人に問診をせず、診断したことについて聞いています。その答えでいいですか」
証 人「船団では通常、船長からまとめて報告があります」
弁護人「2月11日に○○さんを撮影した写真があるのをご存じですか」
証 人「はい」

 《弁護人が大型モニターに○○さんの顔写真を映し出す。○○さんはカメラに顔の左側をみせて、左目の下付近を指さしている。左ほほが赤くはれているのが分かる》
弁護人「これは2月11日に撮影したものですね?」
証 人「と、思います」
弁護人「(2月11日に)写真を日新丸に送ってもらい、診断することは考えなかったのですか」
証 人「一般的なやけどと想像できました」
弁護人「2月13日の診断について聞きます」

 《ここで弁護人は法廷内の大型モニターに2月12日に撮影された○○さんの顔写真を映し出す。皮膚のはれがはっきり分かる11日撮影の写真とは違い、目立ったはれは傍聴席からは確認できなかった。弁護側が証人に写真を見たか尋ねた》
証 人「見たと思います」
弁護人「2月13日に○○さんの写真を撮影し、それを送ってもらうことはしましたか」
証 人「いいえ」
弁護人「なぜ?」
証 人「(それまでの)写真で快方に向かっていると判断しました」

 《ベスーン被告は後ろを振り返り、女性弁護士と会話を交わす》
弁護人「(最新の)写真の視診、問診、時系列での経過診察は必要ないのですか」
証 人「11日、12日の写真を比較して、改善(回復)を確認しています」
弁護人「改善と評価されながら、『全治1週間の見込み』の結論になったのですか」
証 人「はい」
弁護人「どうしてですか」
証 人「やけどは表皮の壊死(えし)が起き、かさぶたができて落ち、新しい表皮で覆われるまでに1週間程度がかかります」
弁護人「2月13日の段階で完治するまでの日数は、一般的な予測を述べたということですか」
証 人「はい」

 《診断方法の是非について質問を重ねる弁護人。ベスーン被告は一瞬、両手で顔を覆った。疲れがたまっているのだろうか》
弁護人「14日以降は診察しましたか」
証 人「ありません」
弁護人「全治日数について確定的診断はしていないのですか」
証 人「はい」

 《尋問をする弁護人が別の男性弁護人と交代する》
弁護人「2月24日付の診断で『化学熱傷』としていましたが、化学熱傷はお湯、蒸気以外の原因によるやけどという意味でいいでしょうか」
証 人「いいえ。電撃熱傷もありますので、(化学熱傷とは)温熱熱傷以外のすべてではありません」
弁護人「化学熱傷を起こす物質はかなりたくさんありますか」
証 人「はい」
弁護人「○○さんと同じような症状を引き起こす物質は、(酪酸以外の)ほかの物質もあり得ますか」
証 人「あり得ると思います」

 《検察による最終尋問に移った》
 検察官「(弁護人による)反対尋問の中で、『最初の所見で大丈夫だと判断した』と発言されていましたね」
証 人「はい」
検察官「(最終尋問では)2月11日について先生に質問しているとき、『最初の所見』という話をしていました。2月11日の時点では、○○さんの状況はD船長からの報告だけでしたか」
証 人「はい」
検察官「D船長の報告から、『最初の所見で大丈夫』と判断したのですか」
証 人「はい。11日、12日のリポートをみて、そう思いました」

 《11日の診断について話をしているのに、◇◇医師は12日のリポートについて言及した》
検察官「話を整理させてください」
 《これに対して検察官が話の流れを整理しようとする。ベスーン被告はやや前傾姿勢になり、女性通訳と証人の顔を交互に見つめていた》
 
「異議!」…船医の証言に食い下がる弁護人 次回は被告人質問

 《環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)が調査捕鯨船団の第2昭南丸に撃ち込んだ酪酸(らくさん)で負傷したとされる男性乗組員を診察した調査捕鯨船団の船医が、検察から証人尋問を受けている》
 《検察官は、船医が乗組員を診察した様子を明らかにしていく》
 《D船長(法廷では実名)から、けが人に関するメールが届いた。船長の説明では、○○さん(同)が最もひどかったという》

検察官「(○○さんの)左ほほがじくじくしているという報告は受けましたか」
証 人「うーん。左ほほというのは、まぶたからほほにかけてという表現でしたので」
検察官「D船長から伝えられたということでよろしいですか」
証 人「はい」
検察官「2月11日にメールが届き、13日に無線で問診したということでよろしいですか」
証 人「はい」
検察官「先生がさきほど、弁護人からの質問に対して、これで大丈夫と思ったのでこれ以上診察もしなかったとおっしゃいましたよね」
証 人「はい」
検察官「最初の所見とはいつのことですか」
証 人「『大丈夫だなあ』と判断したのは、(2月)12日です。11日は内心、大丈夫かなあと思っていましたが」
検察官「もし実際に、先生が○○さんを対面して診断した際に、診断結果が変わる可能性はありますか」
証 人「このケースでは…」
弁護人「異議!」

 《弁護人が仮定の推測に基づく質問だと異議を申し出たが、裁判長はそれを棄却した》
 《一連のやりとりがベスーン被告に通訳され、検察官は尋問を再開した》

検察官「もう一度おうかがいします。対面して診察したら診察結果は変わりましたか」
証 人「特に変わらないと思います」

 《ここで、傍聴席から向かって左側の裁判官の尋問に移った》
裁判官「対面診断ではなく、無線診断は船医としてよくあることですか」
証 人「いえ、今回が初めて…。船長の方からコンサル(相談)依頼がある場合は医療相談として応じます。11、12日は医療相談で、13日は診療と考えています。そういうことは今回をのぞいてありません」
裁判官「写真や無線からアドバイスした後、症状が悪くなったとか、見立て違いだったこととかはありますか」
証 人「特にありません」

 《続けて、多和田隆史裁判長が尋問する》
裁判長「診察を受けるとお医者さんは診療録をつくりますね」
証 人「はい」
裁判長「今回は医療相談ということですが、経過については、診療録のようなものをおつくりになられたんですか」
証 人「はい」
裁判長「それはどういうものですか」
証 人「診療録は各乗組員に1部ずつつくっています。紙のカルテです。(そのほかに)クリニックでその日一日どういうことがあったのかというのもあります。2種類で処理しています」
裁判長「D船長から受けた被害報告や、○○さんから受けた内容は書き留めていましたか」
証 人「はい」

《べスーン被告は、ほおづえをついて、目をキョロキョロさせている。落ち着かない様子だ》
裁判長「検察官に供述したときは、メモ類に基づいて供述したのですか」
証 人「はい」

 《裁判長の質問が終わり、弁護人が再び、尋問を始めた》
弁護人「診療録は検察庁に提出しましたか」
証 人「特に提出は求められていません」
弁護人「診療録を見ながら、答えたのですか」
証 人「時々、確認はしました。コピーを持参して取り調べを受けました」
弁護人「終わりました」

 《弁護側が質問の終了を告げた》
裁判長「長時間お疲れさまでした」
 《裁判長が証人をねぎらった後、弁護側の証拠請求手続きが行われた》
裁判長「次回は5月31日午前10時から被告人質問を行います。本日の審理はこれで終わります」
 《傍聴人が先に退廷を始めると、ベスーン被告は、脱いでいた黒いジャケットに袖を通し、弁護人と言葉を交わしていた。次回の被告人質問について打ち合わせているのかもしれない》
 《次回の公判で行われる被告人質問で、ベスーン被告の口から何が語られるのだろうか》   =(完)


クリアその1 クリアその2 クリアその3 クリアその4

クリアSS(シー・シェパード)元船長 初公判 その1
クリア「シー・シェパード代表は間違っている」「家族恋しい」拘留の被告が激白 その他色々
posted by 大翔 at 13:51 | 青森 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

28日【SS元船長 第2回公判】その3。「一点確認してほしい」 攻勢を開始した被告が聞きたかったことは?


 《環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)が撃ち込んだ酪酸(らくさん)で、顔面を負傷したとされる調査捕鯨船団の男性乗組員への弁護側証人尋問が続いている》
 《弁護人は、調査捕鯨船団の母船の船医とのやり取りを具体的に明らかにしようとしているようだ》

弁護人「お医者さん(船医)と直接話したのはいつですか」
証 人「ぼくが直接、話をしたのはけがをした2日後です」
弁護人「けがをした後、その日のうちに、船医さんと話をしなかったのですか」
証 人「はい」
弁護人「お医者さんからの措置は誰を経由して伝えられましたか」
証 人「よく覚えていません」
弁護人「どのような措置の指示を受けましたか」
証 人「目と顔を水で洗い流すように言われました」
弁護人「シャワールームでは、全身脱いで洗い流したんですか」
証 人「顔と目だけです」
弁護人「酪酸を浴びた後にもかかわらず、衣服まで脱がなかったのはどうしてですか」
証 人「ヘルメットと救命胴衣、合羽(かっぱ)の上は脱ぎました」

 《弁護人の質問に証人がやや反論気味に答えた》
弁護人「シャワールームで洗顔した後はどうしましたか」
証 人「ブリッジに上がっていきました」
弁護人「何をするためですか」
証 人「そのときは特に何をするというわけじゃなく、上に上がっていきました」

 《ベスーン被告は、熱心にメモを取っている》
弁護人「仕事に戻ったと理解していいですか」
証 人「はい。上がっていったら仕事をやっていたので」

 《再び、弁護人は、船医と証人のやり取りに話を戻した》
弁護人「医師と直接話した2月13日のときも、写真は撮らなかったのですか」
証 人「撮っていなかったと思います」
弁護人「口頭で指示を仰いだということですか」
証 人「はい」
弁護人「お医者さんにみてもらうとき、口頭だけでは不安を感じませんでしたか」
 《証人は考えているのか、少し沈黙してから口を開いた》
証 人「ちょっと分からないです」
弁護人「あなたが負った傷がもう治ったなと思ったのは、受傷してから何日後ですか」 
証 人「かさぶたがとれたときには、もう大丈夫かなって思ったんですけれど、入港した後も、しばらくは跡は残っていたので。でも、そんなに心配はしていなかったです」

 《弁護人は、証人が帰国後、日本での診察経過について具体的に尋ねていく》
 《けがの診断のために、3月、医師の診察を受けにいった証人。痛みはなくなったが、右目には若干の違和感が残っていたという》

弁護人「着ていた合羽はどうしましたか」
証 人「捨てました」
弁護人「なぜですか」
証 人「酪酸のにおいがきつかったからです」
弁護人「洗ってとれなかったのですか」
証 人「とれないです」
弁護人「ヘルメットに、においはついていなかったですか」
証 人「ついていました」

 《弁護人は、当時、証人が着用していたヘルメットについて尋ねていく。午前中の証人尋問で、証人が実際に付けてみせたものだ》
弁護人「先ほど着用したヘルメットは、あなたが着用したものですか」
証 人「はい」
弁護人「においは残っていましたか」
証 人「残っていません」
弁護人「あなたがほかの誰かとにおいを消したのですか」
証 人「2回洗ったのですけれど…。1回目はCさん(法廷では実名)が、2回目はぼくが洗いました」
弁護人「水で洗うのですか」
証 人「水と洗剤です」
弁護人「ヘルメットを洗わずにいれば、有力な証拠になったと思うのですが、そうは思いませんか」

 《弁護人の質問に、証人は反論した》
証 人「正直、そういうときに、証拠を残すとかってことは頭にありませんでした」
弁護人「2月12日以降、船内でのガラス瓶の回収作業をあなたはやりましたか」
証 人「やっていないと思います」
弁護人「誰がやったか覚えていますか」
証 人「分からないです」
弁護人「その後、船内のにおいを消すために、何か特別な措置はしましたか」
証 人「消臭剤を置いて、あとは芳香剤をにおいのきついところに置きました」
弁護人「消臭剤は具体的にどこに置きましたか」
証 人「シャワールームに置いたのは覚えているんですが、後は覚えていないです」

 《酪酸の後かたづけについての質問が終わったところで、質問者が別の弁護人に交代した。尋問は、ベスーン被告のランチャーが何を狙っていたかに移る》
弁護人「2月11日にランチャーを構える前に、ベスーン被告は何か手で投げていたのですか」
証 人「ベスーン(被告)が投げたのが何か分からないけれど、ボートから瓶みたいなものが投げ込まれたのは見ました」

 《メモを取る手を止めていたベスーン被告が、再び、ペンを走らせ始めた》
 《瓶のようなものが投げられたのを1回見たという証人。そのときには、投げられたものは、防護ネットに跳ね返されたという》

弁護人「ベスーン被告がランチャーを構えたとき、防護ネットを狙っていると思いませんでしたか」
証 人「ぼくは、ブリッジを狙っていると思いました」

 《弁護人は、防護ネットの側に証人が立っている写真を法廷内のモニターに映し、ネットの高さを確認していく》
弁護人「赤黒いものが横切った、目で追えないほどではない、というのはあなたの証言ですね」
証 人「はい」
弁護人「このとき、あなたは目で追っていったんですか」
証 人「はい」
弁護人「目で追って行方を見失っていないですか」
証 人「ブリッジの横の通路で見えなくなるところまで目で追っていました」
弁護人「ずばり聞くけど、あなたが右上を見ていたのは何秒くらいですか」
証 人「分からないですけれど、5秒くらいです」

 《ベスーン被告は振り返って、弁護人と何か相談している。『OK』という弁護人の言葉にうなずき、前に姿勢を戻した》
 《検察官が再尋問を始めた。ランチャーの筒先がブリッジを向いていたことや、船医とのやり取りを確認していく》

検察官「ヘルメットを水と洗剤で2回洗った後、酪酸のにおいはしましたか」
証 人「はい」
検察官「最後に酪酸のにおいをかいだのはいつですか」
証 人「3月です」
検察官「どのような状況ですか」
証 人「海上保安庁に提出する書類として、(ヘルメットを)袋に入れたときはまだにおいがしました」

 《証人は調査捕鯨から戻った後、改めて病院で診察を受けたという。診察に付き添ったという男性検察官が、その際の状況について尋ねた》
検察官「検察官である私が一緒に行ったことについて説明をしましたが、覚えていますか」
証 人「はい。『今回のこのけがで、傷害事件を立証できるかどうか確認したいので同席した』と」

 《ここで、ベスーン被告が何かを手元のノートに書き、後方に座る弁護人に見せた。何かをしきりに訴えている》
検察官「診察した先生はどういうけがだと言っていましたか」
証 人「化学熱傷だと聞きました」
検察官「全治については?」
証 人「約1週間と言われました」
検察官「なぜ1週間か聞きましたか」
証 人「言われたんですけど、ちょっとはっきり覚えていません」

 《ここで男性弁護人が「すみません、被告が一点確認してほしいと言っておりまして…」と発言の許可を求めた》
弁護人「インパルス銃は(使用した際に)どのくらいの音量がするかご存じですか」 
証 人「……。小さい音ではないです」

 《証人は少し考えるようにした後、答えた》
弁護人「音量は調整できるんですか」
証 人「できないと思います」

 《ここで再び、ベスーン被告が男性弁護人に何か話しかける。小さな声でやり取りをした後、弁護人は「終わります」と質問を終了した。この後、左右の陪席裁判官が何点か質問をし、裁判長は約13分間の休憩を取ることを告げた。裁判長が「傍聴人の方はトイレに行って頂いても結構です」と言うと、何人かが席を立った》

「酪酸という確信なかった」 船医、診断の難しさ証言

《13分間の休憩をはさんで、午後2時45分に法廷が再開した。環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」の抗議船「アディ・ギル号」元船長、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)の手元には、ノートとボールペンが握られている》
 《次に証人として出廷したのは、調査捕鯨船団の母船「日新丸」の◇◇船医(法廷では実名)だ。◇◇船医は、ベスーン被告がランチャーで酪酸(らくさん)入りの瓶を撃ち込んだ調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」の乗組員に、「全治約1週間の化学熱傷」という診断を下している。船医は、赤いストライプのシャツに黒いズボンといういで立ちだ》
 《偽証しないことを宣誓し、証言台に座った。多和田隆史裁判長が「答えるときはゆっくりはっきり、大きな声で答えてください」と説明した後、男性検察官が質問に立った》

検察官「証人は日新丸の船医ですね」
証 人「はい」
検察官「○○さん(けがをした第2昭南丸の男性乗組員、法廷では実名)の診断書を作成しましたね」
証 人「はい」

 《ここで、法廷内の大型モニターに診断書が映し出された》
検察官「診断は、証人本人の学識や経験から下したものですか」
証 人「はい」
検察官「○○さんの診断結果は、全治1週間の化学熱傷ですね」
証 人「はい」
検察官「診断方法は、○○さんの写真の視診(目視による診断)、そして無線での問診ということでしたね?」
証 人「はい」
検察官「全治1週間の化学熱傷と診断した理由は何ですか」
証 人「(平成22年)2月11日に撮影された写真と、2月12日に撮影された写真による視診。そして、2月13日に本人に聞いた結果と、当時の傷のメカニズムから総合的に判断しました」

 《船医は、はっきりと質問に答えていく》
検察官「今回見た写真のうち、全治1週間の化学熱傷と診断するにあたって、参考とした部分はどこですか」
証 人「左ほほ部の赤くなった部分と、中心部の水疱(すいほう)とみられる状態から化学熱傷と判断しました」

 《女性通訳は、証人に専門用語などについて確認した後、英語でベスーン被告に伝えた》
検察官「全治1週間と判断した理由は?」
証 人「大部分が赤くはれていました。また、中心部に水疱とみられるものがあったことなどから、比較的軽度と判断し、1週間で治癒するのではないかと思いました」

 《ここで、検察官の主尋問は終了。代わって男性弁護人が質問に立った》
弁護人「診断書の日付は平成22年2月24日となっていますね」
証 人「はい」
弁護人「全治1週間と診断したのはいつですか」
証 人「2月23日です」
弁護人「2月23日に診断して、診断書を2月24日に作ったのはなぜですか」
証 人「当初、出した診断書には『酪酸と思われる化学物質で受傷した。受傷直後から目が痛くなったので、化学熱傷だと思われる』と事実のみ書きましたが、『もう少し詳しく書いてくれ』と請求されたためです」
弁護人「請求は誰からされたのですか」
証 人「調査団です」
弁護人「具体的に言うと?」
証 人「鯨類研究所です」
弁護人「診断書の中に、『化学物質の詰められた瓶』とありますが、この化学物質とは何ですか」
証 人「液状の物質です」
弁護人「具体的な物質名は?」
証 人「酪酸ということを聞いていましたが、私はその物質が酪酸と確信していないので、『液状物質』と書きました」
弁護人「聞いたのは誰からですか」
証 人「D船長(法廷では実名)です」

 《乗組員のけがの原因については、「ベスーン被告が撃ち込んだ瓶に入った酪酸」とする検察側に対し、弁護側は「乗組員が持っていたインパルス銃から発射された液体」である可能性を指摘しており、主張が真っ向から対立している。このため、船医の判断に注目が集まっている》
弁護人「証人の専門は外科ですね」
証 人「はい」
弁護人「あなたは22次と23次の(捕鯨調査団の母船の)日新丸の船医を務めましたね」
証 人「はい」
弁護人「やけどの診察は、1度の航海の中で1回から数回あったと検察官に述べていますね」
証 人「はい」

 《ベスーン被告は少し身を乗り出すようにしながら、証言を見守っていた》


クリアその1 クリアその2 クリアその3 次項有その4

クリアSS(シー・シェパード)元船長 初公判 その1
クリア「シー・シェパード代表は間違っている」「家族恋しい」拘留の被告が激白 その他色々
posted by 大翔 at 12:54 | 青森 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

28日【SS元船長 第2回公判】その2。「くやしい」「頭にきている」 証人の怒りを平然と聞くベスーン被告


 《環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」元船長のピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)が撃ち込んだ酪酸で、顔面を負傷したとされる調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」の男性乗組員への証人尋問が続く》
 《酪酸を撃ち込まれた男性乗組員の○○さんは、シャワールームに駆け込んだ。シャワールームでは、○○さんとともに船の左舷側にいたAさん(法廷では実名)とBさん(同)は顔を水で洗い流していた。Aさんの顔は赤くなっていたという》
 検察官「甲23号証、写真の2から5を示したいと思います」
 《シャワールームにいた証人を撮影した写真が法廷内の大型モニターに映し出された》
 《写真で証人は、赤くはれた左ほほを指さしている》

検察官「何を指さしていますか」
証 人「一番痛かったところです」
検察官「どう痛かったのですか」
証 人「じくじくして、水ぶくれとなっていました」
裁判長「ズームに拡大していただけますか」

 《写真が拡大される。赤いほほがアップになり、生々しい熱傷の跡が映し出される》
《ベスーン被告は、傍聴席の様子をちらっと見た》

検察官「両ほほのピリピリした痛みがあったとおっしゃいましたね」
証 人「はい」
検察官「ほかのほほの痛みと比べて同じでしたか」
証 人「指で指したところの方が痛かったです」

 《続けて、検察官は翌日の2月12日に、証人の顔を撮影した写真を示した》
 《赤みは消えていたが、両ほほの痛みは残っていたという。左ほほの皮膚は変色し、痛々しい》

検察官「左ほほの変色している部分を指してもらえますか」
証 人「はい」
 裁判長「左ほほのあたりにシミのようなものがありますが、それですか」
証 人「はい」
検察官「変色した部分はどういう状態でしたか」
証 人「薄い皮ができていました。じくじくしていました」
検察官「両目はどうでしたか」
証 人「右目に違和感が残っていました」
検察官「違和感とは?」
証 人「目を開けることはできるけれど、開けづらいかな、という感じです」

 《第2昭南丸には船医は乗船していなかったため、11日、無線で捕鯨船団の母船である日新丸の◇◇船医(法廷では実名)と連絡を取った》
 《船医の指示に従い、顔や目を洗った証人。しかし、痛みが和らいだだけだった》

検察官「◇◇先生から診察してもらったことはありますか」
証 人「はい」
検察官「いつごろですか」
証 人「けがをした2日後です」
 《2月13日、船医は母船におり、離れていたため、証人は船医から無線でやり取りし、診察を受けた》
検察官「どんなことを話しましたか」
証 人「目と顔を水で流したことと、傷の経過についてです」
検察官「◇◇先生の診断結果を聞きましたか」
証 人「聞きました」
検察官「◇◇先生は何と言っていましたか」
証 人「化学熱傷と言っていました」

 《ベスーン被告は姿勢を正してじっと証人を見ている》
 《検察官は、船内でやけどをする環境があったかを確認していく。けがの原因が酪酸以外にないことを証明したいようだ》

検察官「被告人が酪酸を撃ち込む以前から、ほほがはれたり、目が充血することはありましたか」
証 人「ありません」
検察官「痛かったことは?」
証 人「ありません」
 《ベスーン被告は、長いすの背に右手をかけている。視線は通訳と証人を行き来する》
検察官「第2昭南丸に、やけどをするような環境はありましたか」
証 人「あります」
検察官「例えば?」
証 人「蒸気のボイラーと調理場のヒーターと熱湯です」
検察官「それらのものが顔に触ったりやけどしたりはなかったですか」
証 人「ありません」
検察官「どうしてそのようにいえるのですか」
証 人「けがをしたとき、それらの近くにいなかったからです」
検察官「事件当時、水ぶくれになるような病気にかかったことはなかったですか」
証 人「ありません」

 《ベスーン被告はやや前かがみの姿勢で証人をじっと見ている》
検察官「最後に被告人に対する気持ちについて質問します。被告人を含むシー・シェパードが、調査捕鯨を妨害したことについてどう思いますか」
証 人「くやしいし、やめてほしいです」

 《それまで小さい声で答えていた証人は、はっきりとした声で発言した》
検察官「やけどをしたことはどう思いますか」
証 人「頭にきています」
検察官「被告人は、この法廷で妨害を認めていますが、傷害は争っているのを知っていますか」
証 人「はい」
検察官「その主張について君は知っていますか」
証 人「全く反省していないと思います」
検察官「最後に処罰についてどう思いますか」
証 人「本人が反省できるような厳しい処罰をお願いしたいです」

 《ベスーン被告は、落ち着かない様子で、通訳を見ている》
 《ここで弁護人が、「ヘルメットとフェースガードの距離などを計測してほしい」と申し出た。裁判長がこれを認めると、女性事務官が銀色のヘルメットを証人に手渡した。ヘルメットの上部には、透明のフェースガードが付いている。証人は、検察官席に背を向ける形でいすに座り、ヘルメットをかぶってあごの部分のベルトをとめた》

裁判長「当時と同じ状態までフェースガードを下ろしてください」
《証人が「はい」と答えて、ほお骨のあたりまでフェースガードを下ろした。女性事務官がデジタルカメラで、証人の顔を正面から撮影する》
裁判長「次に、見上げた状態の写真も撮ります」
 《証人はいすから立ち上がり、天井を仰ぐように右斜め上に顔を向けた。立ち姿をデジタルカメラで撮影した後、ほほとフェースガードのすき間を測定するために男性書記官がメジャーをヘルメットの中に差し込んだ》
裁判長「どのくらいになりますか」
男性書記官「5・5(センチ)…ですね」

 《女性事務官が、証人の顔をアップで撮影した写真が、法廷内の大型モニターに映された。ここで、裁判長が「ちょっと押しつけてない?」と指摘。確かに、よく見るとメジャーの先が証人の左ほおに食い込んでいる。法廷内が軽い笑いに包まれた。裁判長が「ちょっと顔に触れるくらいにしてください」と注文をつけ、再測定が行われた》
裁判長「何センチですか?」
男性書記官「5センチです」
裁判長「それから、あごの下からフェースガードまでの距離を測定してください」

 《男性書記官がメジャーを証人の顔にあて、女性事務官が横からそれを撮影する。法廷内のモニターに表示された写真を見て、裁判長が「だいたい10センチということでいいですか」と尋ねると、弁護人、検察官らが「はい」と答えた。さらに、フェースガードを完全に下ろした状態でも写真を撮影。フェースガードは、証人のあご上1センチほどのところまで達していた》
 《ここで、裁判長が休廷を告げた。1時間25分の休廷をはさんで午後に再開し、弁護側の証人尋問が行われる》



そのときベスーン被告はメモを取る手を止めた…びっしり書き込まれたノート

多和田隆史裁判長「弁護側から反対尋問があります」
 《傍聴席から見て一番奥に座る男性弁護人が立ち上がり、弁護側の証人尋問が午後2時15分まで続くことを告げる》
弁護人「シー・シェパード側からランチャーで物を撃ち込んできたのは平成21年度の23次調査期間中が初めてですか」
証 人「はい」
弁護人「ランチャーにより撃たれた酪酸(らくさん)入りの瓶が船に着弾したのは(○○証人が負傷したとされる)平成22年2月11日が初めてですか」
証 人「はい」
弁護人「それまでにランチャーを使用して何かが撃ち込まれたところを見たことはありますか」
証 人「ありません」
弁護人「11日の出来事を尋ねます。ベスーンさん(被告)が乗るボートが近づいてきて、併走しているのを見ましたか」
証 人「はい」
弁護人「そのとき、ベスーンさんがランチャーを構えているところを見ましたか」
証 人「はい」

 《弁護人は大型モニターに船の見取り図を映し出し、○○さんが当時いた場所を確認する。○○さんは左舷のコンパニオン(ブリッジ下の構造物)近くの上甲板にいたことを証言する》
弁護人「そのとき、かぶっていたヘルメットのフェースカバー(ガード)を下ろした状態でしたか」
証 人「よく覚えていませんが、下ろしていたと思います」
弁護人「上甲板にいるとき、海からの波しぶきをかぶることはありますか」
証 人「海の状態によります」
弁護人「2月11日は海は荒れていましたか」
証 人「そこまで大きな波はなかったと記憶しています」
弁護人「海水のしぶきを体に浴びる状況ではなかったということですか」
証 人「はい」
弁護人「(ボートの上の)ベスーンさんを見たとき、フェースカバーはぬれていましたか」
証 人「よく覚えていませんが、ぬれていなかったと思います」
弁護人「視界は悪くなかったということですか」
証 人「はい」
弁護人「ほかの日のことでも結構ですが、フェースカバーを下ろした状態で海水を浴びた経験は?」
証 人「ありません」
弁護人「海水が水滴より細かい霧のような状態で体にかかったことはありますか」
証 人「あります」
弁護人「そのとき、フェースカバーを下ろしていて中に(海水が)入ってきましたか」 

 《弁護人は、フェースカバーを下ろしていながら酪酸が顔にかかったとする検察側の主張に疑問を持っているようだ》
証 人「なかったと思います」
弁護人「さきほどの実験のようにフェースカバーを半分ぐらいまで下ろしたとき、海水のしぶきを顔に直接浴びたことは?」
証 人「ありません」
弁護人「ベスーンさんがランチャーを発射する瞬間は見ていないと証言していましたね?」 
証 人「はい」

 《ベスーン被告が後方の弁護団の方を振り返り、しきりに何かを訴える。尋問をしている弁護人とは別の男性弁護人が小声で応じる》
弁護人「そのとき、上方(のブリッジ)を見上げたと言っていましたね。自分の方を撃ってくると思わなかったのですが」
証 人「ランチャーの筒先がブリッジの方を向いていたので、直接狙われるとは思いませんでした」
弁護人「身の危険は感じなかったのですか」

 《証人はすぐに返事をしない。女性通訳は少し首をかしげながら、証人の言葉を待っている》 
証 人「もう1回、お願いします」
 《弁護人が同様の質問を繰り返す》
証 人「安心はしていませんでした」
弁護人「見上げていたとき、立ったままでしたか。かがんだり、座った状態でしたか」 
証 人「立った状態でした」
弁護人「恐怖を感じたとき、身をかがめたり、ランチャーを凝視して自分のところに撃ってこないか確かめたいというのが一般的な心理だと思います。なぜそうしなかったのですか」
証 人「ブリッジを狙っていたので、そっちを見ました。自分が狙われるとは思いませんでした」
弁護人「ランチャーが発射されたとき、フェースカバーはどこまで下ろしていましたか」
証 人「鼻のあたりです」
弁護人「恐怖を感じたとき、なぜ下まで下げなかったのですか」
証 人「短い時間に起き、そこまで考えていなかったです」
弁護人「ランチャーが撃たれてから、目などに痛みを感じるまでの時間はどれくらいですか」
証 人「5秒以内でした」
弁護人「ガラスの破片が降ってきて、それを浴びましたか」
証 人「ありません」
弁護人「上の方から液体が降ってきて、浴びた感触はありますか」
証 人「ありません」

 《弁護人は証人尋問を通じて、○○さんの近くに酪酸入りの瓶が着弾していない可能性をあぶり出したいようだ》
弁護人「霧のようなものが降ってきた感触は?」
証 人「ありません」

 《さきほどベスーン被告と話していた男性弁護人が後方からノートをベスーン被告に手渡す》
弁護人「顔に痛みを感じてからコンパニオンまで移動したときは1人で歩きましたか」 
証 人「誰かが近くにいたと思いますが、覚えていません」
弁護人「介添えされて歩いたか、1人で歩いたかは覚えていますか」
証 人「歩いて移動したのは間違いないですが、そこは、はっきり覚えていません」
弁護人「シャワールームに移動するとき、ガラス片を踏んだ感触は?」
証 人「ありません」
弁護人「ジャリジャリした物を踏んだような感触はありましたか」
証 人「なかったと思います」
弁護人「2月11日に(母船「日新丸」に乗る)船医に電話して、直接話をしましたか」
証 人「無線で話しました」
弁護人「あなたが無線を使って、連絡したのですか」
証 人「診断してもらうために症状をしゃべりましたが…。すみません、質問の意味が分かりません」
弁護人「直接、会話したのですか」
証 人「はい」
弁護人「船医に様子を口頭で伝えたのですか」
証 人「はい」

 《弁護側から手渡されたノートにペンを走らせていたベスーン被告が手を止めた。ノートがわずかに傾き、書き込んでいたページが傍聴席に見えたが、半分近くが文字で埋まっていた》


クリアその1 クリアその2 次項有その3 クリアその4

クリアSS(シー・シェパード)元船長 初公判 その1
クリア「シー・シェパード代表は間違っている」「家族恋しい」拘留の被告が激白 その他色々

posted by 大翔 at 11:11 | 青森 🌁 | Comment(0) | TrackBack(0) | 裁判 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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